【SDGs関連資格を紹介】SDGs検定/環境再生医/CSR検定など

企業がESG経営の柱としてSDGsの取り組みをすすめる一方で、ビジネスマンとして「SDGsについて正しい知識は身についているのか」と不安に思ってしまうことはありませんか?

体系的に学ぶためにSDGsの資格を取りたいと思う人もいるのではないでしょうか。本記事ではSDGsの資格について紹介し、資格を取ることのメリットについて解説いたします。是非、ビジネスに役立ててください。

そもそもSDGsとは?

SDGsとは、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すために世界全体で取り組むべき課題を示した開発目標のことです。

“誰ひとり取り残さない世界”を合言葉に17のゴール・169のターゲットから構成されています。くわしい説明は以下の記事をご覧ください!

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SDGsの拡がりを受け、関連する書籍も多く出ていますが、より学びたいニーズを受けSDGs検定や認定制度など民間の資格制度が国内にいくつか存在しています。

行政、企業などの組織ではSDGsについてより正しい認識で実践できるような人材が求められており、とくに企業では、SDGsの取り組みがESG経営のポイントとして評価されています。

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ここでは、SDGsについて学びたいビジネスパーソン向けに、SDGsに関連する資格と、資格を得ることのメリットについてまとめています。目的やスキルによって選択できると思いますので、是非参考にしてください!

SDGs関連の資格にはどのようなものがあるか?

SDGsに関する資格は、民間の検定や認定制度があります。

  • SDGs検定
  • CSR検定
  • エコ検定(環境社会検定試験)
  • 有料の認定講座
  • 環境省認定の環境再生医
  • サステナビリティ(CSR)プラクティショナー
  • GRI認定サステナビリティ・プロフェッショナル – GRI Certified Sustainability Professional

具体的には上記のようなものであり、本記事では上記7種を詳しく解説していきます!

SDGs検定

国家資格保有者の団体である一般社団法人SDGs推進士業協会が主催している検定試験です。これまでに5回開催されています。

検定の目的として、HPには次のように記載されています。SDGs の基本的な理解、世界で起こっている課題やその取り組みに関する幅広い知識の習得を目指す検定です。

SDGs が必要とされてきた背景、なぜSDGs を達成しないといけないのか、そして誰がどのようにSDGs に取り組んでいくのかを、このSDGs 検定の受検を契機に、考えていきましょう。

参考記事: https://SDGs-samurai.or.jp/kentei.html

SDGs検定についてはこちらでも詳しく紹介しています。

関連記事:SDGs検定とは?概要からテキストまで徹底的に解説します!

・試験概要

開催日時6月頃(2021年は6月13日開催)
試験会場WEB上
試験時間90分
問題マーク式
合格満点の70%
試験範囲SDGsについての知識と、それを理解した上で応用力を問います。
受験料5500円

合格率は第3回で43%となっており、難易度が高め。試験自体は70%以上とれれば合格なのですが、過去問も出ていないため、対策が練りづらい、というのがあるかもしれません。

協会の参考文献以外にも出題される応用問題があり、幅広く学んだ上で受験するとよいでしょう。

*申し込みページ:https://SDGs-samurai.or.jp/kentei.html

検定に合格すると検定合格書が交付されます。同時に認定のロゴマークの使用が許可されます。

CSR検定

株式会社オルタナが主催のサステナビリティ経営とSDGsについての検定試験です。1級から4級まであり、SDGsやCSRの知識を段階的に身に付け、エキスパートを目指すことができます。

4級3級2級1級
開催日時毎月1日~14日2021年1月21日(年に2回)2021年1月21日(年に1回)2021年1月21日(年に1回)
試験会場オンラインオンラインオンラインオンライン
(2次試験は面接)
試験時間30分70分100分100分
問題形式マーク式マーク式マーク・記述式小論文・面接
合格条件80%80%80%80%
試験範囲公式テキスト公式テキスト(2021年改訂版)及びCSR検定アップデート公式テキスト(2021年改訂版)及びCSR検定アップデートすべてのCSR検定テキスト、CSR検定アップデート、これまでのサステナビリティ領域におけるファクトから。
受験料(一般)¥1650¥5500¥8800¥13200
認定資格4級合格証CSRリーダーCSRエキスパートCSRストラテジスト

*CSR検定申し込みページ:https://csr-kentei.alterna.co.jp/

エコ検定(環境社会検定試験)

東京商工会議所が主催する検定です。複雑・多様化する環境問題を幅広く体系的に身に付け、ビジネスと環境を結び付け学ぶことができる検定です。

14年前からあるもので、29万人ほどが検定に合格しています。

開催日時2021年7月14日(水)~8月6日(金)、11月15日(月)~12月13日(月)
試験会場オンライン
時間90分
問題マーク式
合格条件70%以上
試験範囲基本的に公式テキストに準ずる。事問題についても出題。
受験料¥5500

*エコ検定について詳しくはホームページを参照ください。
https://www.kentei.org/eco/

環境省認定の環境再生医

環境再生医とは主に環境関連で実務経験を持つ人を対象にした資格です。NPO法人「自然環境復元協会」主催ですが、国の「人材認定等事業登録制度」に選定されており、環境省が主務となっています。

環境再生医と聞くと医師のようですが、「医師」ではなく、循環型の社会になるように、問題点がないか診断し、地域を再生していく「お医者さんのような存在になるように」との意味からつけられています。

つまり、環境再生医の資格は、『自然環境の再生』だけでなく、『自然とヒトの関係の再生』を目指し、様々な分野で活躍する人材の育成を目的としています。

開催日時2021年度は2022年1月8日(土)〜1月31日(月)
試験会場オンライン
時間90分
問題テキスト試験(マーク、記述)、講習(課題あり)、レポート試験
試験範囲講義内容から
受験料初級 ¥15,000
中級 ¥25,000
上級 ¥35,000

受講資格

初級だれでも可能(ただし学生不可。大学院生、社会人学生は可)
中級「5年以上の実務経験がある方」が対象
上級「10年以上の実務経験と、そのうち指導経験が2年以上ある方で、中級取得者であること」

*実務経験について
「実務経験」とは、環境に関することなら、あらゆる分野での経験値が該当します(※有償・無償問わず)。

「環境再生医 資格認定講習(試験含む)」を受講し、試験に合格すると環境再生医として認定されます。

有効期間は初級だと無期限、中級と上級は5年で、協会の更新認定講習会を受講すると更新できます。

認定者はデータベース化されており、認定者の取り組みもHPで参照することができます。

*環境再生医について詳しくはホームページを参照ください。
https://narec.or.jp/activities/saiseii/

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サステナビリティ(CSR)プラクティショナー

CSR/サステナビリティ関連事業をおこなっているSustainavision Ltd.が運営しているCSRの認証制度。英国の主要団体CMIの公認資格であり、世界に通用するCSRの認証制度とされています。日本においては2012年から開催しています。
世界5大陸60か国に現在約1700人のサステナビリティ(CSR)プラクティショナーの資格保持者がいます。
資格保持者はホームページに名前がクレジットされています。

より専門性の高い資格のため、実際に会社でCSRやサステイナブル部署に携わっている人が対象となっています。

開催日時26回2021年7月1日(木)•2日(金)
27回10月7日(木)•8日(金)
28回12月2日(木)・3日(金)
試験会場26回、27回は東京 28回はオンライン
時間2日間
問題課題提出(講習前と講習後)
合格条件課題提出と講習を受講
参加対象者社内のサステナビリティ担当者、人材開発、マーケティング部門など
定員16名
受験料個人¥175,500 (各種割引あり)

詳しくは→Sustainavision Ltd.の「英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー資格講習」を参照ください。http://www.sustainavisionltd.com/training/

GRI認定サステナビリティ・プロフェッショナル – GRI Certified Sustainability Professional

財団法人国際開発センター主催の講座で、SDGsへの取り組みなど、企業のサステナビリティレポートを報告するステップについて学ぶことができます。
5つの研修を段階的に取り、最終試験を受験することで認定をうけることができます。

参加対象は社内のサスティナビリティ担当者やCSR報告書作成担当者など、実務を行っている人が対象になります。

毎年行われる継続研修を受講することで更新されます。詳しくは財団法人国際開発センターを参照ください。

https://www.idcj.jp/sdgs/service/service_03/

SDGsに関する資格を取得するメリット

以上、SDGsに関連する資格について紹介しました。資格を取ることで、ビジネスシーンでどういったメリットをもたらすか、4点紹介したいと思います。

①社内でのメリット

企業ではサステイナブル部署、SDGs部署、CSR推進室などといった部門で中心的な存在としてリーダーシップをとることができます。

日本の企業はCSR活動の一環として、SDGs達成に向けた活動を主体的に行うことが増えてきています。企業内では各種検定取得を評価対象としているところもあります。

正直、中小企業などでは「SDGsに取り組みたいけれど、どういったアプローチをすればよいかわからない」という現状もあります。こういった場合に、SDGsについて詳しければ、人材として重宝されます。

②社外でのメリット

SDGs推進のリーダーにもし抜擢された場合、あなたはきっと関連する勉強会や交流会に出向くことになるでしょう。

学びの場が増えることで刺激も得られますし、やりがいを感じることも多くなるかもしれません。

また、SDGsの推進がすすむことで、企業全体の評価が上がります。
SDGsは国際的に優先度の高い目標ですから、企業のESGを評価する上で投資家の1つの指標となっています。

③パートナーシップによる事業の拡大

SDGsに明るい人材のいる企業は、行政やNPO、教育機関、福祉事業など、これまで交わることがなかったような組織ともパートナーシップをとり事業をおこなう可能性が広がります。

なぜかというと、持続可能な社会の実現には、SDGs.17「パートナーシップで目標を達成しよう」で示されているように、国、行政、企業、家庭などがパートナーシップを組んでSDGsが促進されることを重要視しているからです。

SDGsの取り組み事例として紹介されているものの多くは、行政と企業、企業とNPOなど、異業種がパートナーシップを組むことで展開されています。

④就職・転職のメリット

就職や転職で履歴書に資格を記載することはアピールポイントになるでしょう。
高校生のうちに検定試験を受けたり、「SDGs研究会」などの部活動を行ったりすることもよいと思います。

環境再生医に関して言うと、認定校で環境に関連する科目を履修することで実務経験として認められ、卒業までに「環境再生医」としての資格を有することができます。こういった資格を武器に就職活動をすることも可能でしょう。

また転職に関しても、SDGsに取り組む企業に率先して転職することができます。SDGs事業を開始したい企業をリサーチしてアプローチし、スタート地点でプロジェクトリーダーとして活躍することも夢ではありません。

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有料の認定講座もおすすめ!

有料講座を受講することで「SDGsアドバイザー」など認定証が交付される認定制度があります。

受講費は1000円代から10万円以上する高額のものまであります。「1人で勉強できない」、「SDGs検定の合格が難しい」と感じる人はこういった講座を受講するのも1つの方法かもしれません。

また、有料講座の中には交流会を行ったり、受講者同士でパートナーシップを組んだりする機会があります。詳しい内容はそれぞれのHPでご確認ください!

講座名サイトURL
SDGsマイスター(SDGs認定機構)https://yumemiraiSDGs.com/sikakusyutoku/
SDGsライフアドバイザー・エデュケーター(一般社団法人日本防災共育協会)https://tomoiku171.or.jp/SDGsqualification/
SDGsカタリスト・SDGsアドバイザー(一般社団法人SDGs大学)https://SDGs-univ.or.jp/#sec-catalyst-account
SDGsビジネスマスター(SDGsビジネス総合スクール)https://www.startSDGs.com/
SDGs@ビジネス検定(一般社団法人SDGs活動支援センター)https://www.n-academy.jp/SHOP/order_SDGs.html
SDGsアドバイザー(一般社団法人国際SDGs推進協会)https://ispa-japan.com/adv01.html

講座を受講し、最終試験を受けるか、受講終了と同時に認定証を交付されます。まずは勉強を初めてみたいという方は是非チェックしてみてください!

まとめ

以上、SDGsに関連する資格とそのメリットについて紹介いたしました。

・民間の検定試験や認証制度がいくつかある。

・スキルや目的、予算に合わせて受験(受講)し、SDGsの知識を体系的に学ぶことができる

・資格のメリットとして、社内外で人材として重宝される、事業拡大のチャンス、就職転職活動でアピールポイントになるなどがある。

資格自体はまだ歴史は浅く様々な資格制度が乱立している状態です。どの資格がよいかは個人の目的にもよりますが、迷った場合は実施団体のポジショニングをみて受けるべきか判断をするとよいかもしれません。

いずれにせよ体系的に学ぶことでSDGsの実践に一歩を踏み出せるチャンスとなるでしょう。是非参考にしてください!!